白椿 中島 敦の短編の1つで、別ペンネームの海若 藍平の名前で1942年に『九州日報』に掲載されました。落ちこぼれのの主人公ちえ子が、ある日、庭の白い寒椿を眺めながら夢想する話ですが、理想の自分になることは、実は簡単なことなのではと考えさせられる物語とも解釈できる話になっています。
夢野 久作 夢野 久作は日本の大正から昭和初期にかけての小説家です。本名は杉山泰道。厳しい父との反発と葛藤のなか成長し、慶應義塾大学に入学しましたが父の反対により退学。出家もしましたが2年ほどで還俗して農園経営を行いました。33歳のときに、童話『白髪小僧』を発表し、その後数々の作品を残しました。日本探偵小説三大奇書の挙げられる『ドグラ・マグラ』をはじめ、怪奇色と幻想性の色濃い作風で知られています。 もっと詳しく