• 中学1年生
  • 後期中間テスト

光の性質

光は、直進し、反射や屈折する特徴を持ちます。ただし、それらの特徴には、成立する条件があります。正しく理解し、作図などの練習を積んでおくことが必要です。

光の直進

光が真っ直ぐ進むこと。

光の反射

鏡のような物質に光が当たる時、鏡に対して垂直な線に対して入射光が作る角度と、反射光が作る角度が等しくなる現象のこと。

光の乱反射

紙のような物質に光が当たる時、光が一定の方向へ反射せず、様々な方向へ反射し、人間の目には反射しないように見える現象のこと。

光の屈折

光が、空気中から水中、空気中からガラス中などのように、進む物質を変える際に、表面に対して垂直な線に対して、空気中での角度が空気以外での角度よりも常に大きくなるため、進む方向が変わって見える現象のこと。

光の全反射

光が、水中(ガラス中)から空気中へ進む際に、一切の光が空気中へ抜けない現象のこと。

次の問いに答えなさい。

光の反射では、入射角と反射角の関係はどう表すことができますか。

入射角=反射角

新聞紙に光を当てても、鏡のように光が反射しなかった。その理由を答えなさい。

光が乱反射し、一定の方向へ反射しないから。

光の道筋が変わる現象を何というか。

光の屈折

ガラス中での光と界面に対して垂直な線とのなす角度と、空気中での角度の関係を式で表しなさい。

ガラス中の角度<空気中の角度

水中から発した光が空気中へ抜けなかった。この現象を何というか。

光の全反射

音の性質

音は、光と同様、波の形で伝わります。それだけでなく、布などに当たれば吸収され、水の中や温度の変化によって進む速度が変わる性質があります。音の反射なども定期テストに出題されやすい範囲です。

波の特徴を正しく把握しましょう!

音の波形

音は目に見えませんが、オシロスコープという機械を通すことで、波の形で視覚的にとらえることができます。

波長

音をオシロスコープで確認すると、波の山から山までの間隔が狭いほど高い音が出ていることがわかります。この山から山までの長さのことを波長といい、音の高さを決める要素となっています。

振幅

音をオシロスコープで確認すると、波が上下に動いているのがわかります。上の山から下の山までの長さのことを振幅といい、音の大きさを決める要素となっています。

振動数

モノコードと呼ばれる一本の弦が振動する場合、1秒間に何回振動したかを振動数といい、この回数が多いほど高い音が出ます。

音の速さ

音は、340m/秒で進むことがわかっています。気温によって速度が変わり、高温ほど速度が増します。

次の問いに答えなさい。

自ら音を出している物体を何というか

音源

振動が次々と伝わる現象を何といいますか

音は真空中を伝わるか

伝わらない

音は真空中を伝わるか

伝わらない

音は真空中を伝わるか

伝わらない

力の性質

力は、物体様子を変える原因となるものを指します。地球上では主に、地球の重力による大きさを指すことが多く、体重など物の重さは重力に引かれた大きさを表しています。100gの物質が重力によって引かれる力の大きさをおよそ1N(ニュートン)としています。

力の種類を特徴とともに把握しましょう!

質量

物体がもつ固有の重さのことです。「重さ」という場合は、その質量をもつ物体が、重力によって引かれた大きさを指し、N(ニュートン)で表すことが一般的です。

作用・反作用

力を物体に及ぼすと、及ぼした力の大きさと同じ大きさの力が、及ぼしたものに返ってきます。このように、力を及ぼすことを「作用する」、同じ力が返ってくることを「反作用」といいます。

弾性力

主にばねやごむなどの伸び縮みする物体に及ぼす力のことで、ばねを引く力が大きいほど、ばねを伸ばすことのできる力さします。ばねののびとばねを引く力の関係のことを「フックの法則」といいます。

力のつりあい

ものに力がかかった状態で動かない場合、力がつりあっているといいます。力がつりあうには、「同じ大きさの力であること・反対向きの力であること・一直線上にはたらく力であること」の力の三要素がそろう必要があります。

摩擦力

ものとものが触れ合う場合に、物体の運動をさまたげるようにはたらく力を摩擦力といいます。床面を転がるボールにも、空気中を移動する投げたボールにもはたらき、それぞれいつか止まってしまうのは、摩擦力がはたらくためです。

次の問いに答えなさい。

力とは、物体の形をどうするものか

物体の形を変えるもの

力とは、物体の運動をどうするものか

物体の運動を変えるもの

力を加えて変形した物体が、もとの状態に戻ろうとする力を何というか

弾性力

地球が、中心に向かって物体を引く力を何というか

重力

物体にはたらく重力の大きさを何といいますか

重さ

物質そのものの量を何というか

質量

物質

物質には、液体・気体・固体があります。それぞれに異なる性質がありますが、互いに関係しあっています。状態変化は、液体・気体・固体へと、1つの物質が様子を変えることを指します。1つ1つ、丁寧におさえましょう。

物質が水に溶ける際のポイントがたくさんあります!

酸性の液体

ある物質を水などの液体に溶かし、青色リトマス紙を赤色に変化させる性質の液体のことを指します。酸性の液体は酸っぱい味がして、鉄や亜鉛などの金属を溶かすものもあります。BTB溶液をたらすと黄色になります。

アルカリ性の液体

ある物質を水などの液体に溶かし、赤色リトマス紙を青色に変化させる性質の液体のことを指します。アルカリ性の液体は苦い味がして、アルミニウムなどの金属を溶かすものもあります。BTB溶液をたらすと青色に、フェノールフタレイン溶液を赤褐色に変化させます。

中性の液体

酸性でもアルカリ性でもない液体を中性といいます。食塩水などが中性の液体です。

中和

酸性の液体とアルカリ性の液体を混ぜた時の反応を中和といいます。この時、水以外の物質である塩(えん)ができます。

溶解度

100gの水に溶ける物質の量を指します。温度によって溶解度は変化します。

再結晶

一度、固体を温度の高い液体に溶かし、冷まして温度の低下による溶解度の低下を利用して結晶を取り出すことを指します。再結晶後の液体は、飽和水溶液となっています。

質量パーセント濃度

溶媒(水など)に溶質を加えたものを溶液といいます。このとき、溶質の量を、溶液(溶質+溶媒)の量で割ったものを指します。単位には%(パーセント)を用います。

次の問いに答えなさい。

中性の水溶液にBTB溶液を数滴たらすと、何色をしめすか。

緑色

物質が限界量まで溶けている水溶液を何というか

飽和水溶液

規則正しい形の純粋な物質を何というか

結晶

固体を水に溶かし、再び結晶として取り出すことを何というか

再結晶

溶質を溶媒に溶かしたものを何というか

溶液

溶液の中の溶質の割合のことを何というか

濃度

質量パーセント濃度の求め方を答えなさい

溶質÷溶液(溶質+溶媒)×100

気体

物質が非常に小さな粒になり、空気中を飛び回れる状態になったものを指します。気体にも様々な性質があるので、きちんとおさえましょう。

空気

空気は、さまざまな気体が混ざった混合物で、窒素が約72%、酸素が約25%、二酸化炭素が約2%とその他のごく少量の気体でできています。

酸素

空気より少し重く、水に溶けにくい性質で、無色透明の気体。物が燃えるのを助けるはたらき(助燃性)があり、酸素自身は燃えません。集め方は、水上置換法が適しています。

二酸化炭素

空気より重く、水に少し溶ける性質で、無色透明の気体。物が燃えるのを助けるはたらきがないため、たまるとロウソクの火を消す。集め方は、下方置換法が適しています。水に溶けると酸性を示します。

アンモニア

水に非常によく溶け、刺激臭のある気体です。水に溶けるとアルカリ性を示します。

水素

あらゆる気体の中で最も軽く、水にほとんど溶けない性質の気体。燃えると爆発して、空気中の酸素と結びつき、水をつくる。集め方は、水上置換法が適しています。

次の問いに答えなさい。

酸素は何と何を加えてつくりだせるか

二酸化マンガンと過酸化水素水(オキシドール)

二酸化炭素は何と何を加えてつくりだせるか

塩酸と石灰石

アンモニアは塩化アンモニウムと何を加えて発生させられるか

水酸化カルシウム

アンモニアの集め方として最適な方法とその理由は何か

方法:上方置換 理由:アンモニアは水に溶けやすく、空気より軽いから

二酸化炭素を水に溶かすと何性を示すか

酸性

アンモニアを水に溶かすと何性を示すか

アルカリ性

水素で満たした試験管に、火のついたロウソクを近づけるとどうなるか

ポンという音を出して爆発し、試験管の周りに水がつく

固体

物質がほとんど動かない状態になったものを指します。

状態変化

物質が、熱したり、冷やしたりすることで固体・液体・気体へと様子を変えることを指します。

沸点と融点

液体から気体へと変わる時の温度を沸点といい、固体から液体へと変わる時の温度を融点といいます。

純物質と混合物

純物質は、物体全体が1種類の物質でできて、融点や沸点が一定である物質を指します。逆に沸点や融点が一定でない物質を混合物といいます。

密度

物体の物質1立方センチメートルあたりの質量を密度といいます。物質によって、値が決まっているため、物質の特定に用いられます。単位はg/㎝3を用います。

次の問いに答えなさい。

液体の体積を正確にはかる実験器具を何というか

メスシリンダー

物質の質量は、温度が変化すると変わるか

変わらない

物質の体積は、温度が変化すると変わるか

変わる

物質の密度は、温度が変化すると変わるか

変わる 体積が変わるので、密度も変わる

水と氷のうち、密度が大きいのはどちらか

水 氷は、体積が1.1㎝3となります

気体と液体では、どちらの密度が大きいか

液体 気体は、体積が非常に大きいので、密度は小さくなる

質量45g、体積15㎝3の物質の密度を求めなさい

3g/㎝3 45g÷15㎝3=3

大地が火を噴く・地震

地中のマグマの様子や地震のメカニズムを学びます

物質が水に溶ける際のポイントがたくさんあります!

火山とマグマ

地中に高温の固体が溶けだしたものをマグマといいます。これが地中の一部に溜り、噴き出した山を火山といいます。

火山噴出物

噴火によって火山から噴出された物質を指し、火山灰・火山弾・火山ガスなどのことを指します。

マグマの粘り気

マグマには、粘り気による違いがあり、このために火山のでき方が変わります。一般に、粘り気が強いほど高い山となり、粘り気が弱いほど低い山となります。

火成岩

マグマが冷えて固まると、その固まり方によってできる岩石の様子が変わります。火山岩は、マグマが地表付近で急激に冷えて固まった岩石で、斑状組織をつくります。深成岩は、マグマが地下深くでゆっくりと冷えて固まった岩石で、等粒状組織をつくります。

有色鉱物と無色鉱物

火成岩をつくる鉱物には、色のついた有色鉱物と白か透明な無色鉱物があります。深成岩は、マグマが地下深くでゆっくりと冷えて固まった岩石で、等粒状組織をつくります。

次の問いに答えなさい。

無色鉱物で、不規則に割れる鉱物は何か

石英

有色鉱物で、六角板状で、うすくはがれやすい鉱物は何か

雲母

火山岩の斑状組織に見られる大きな結晶を何というか

斑晶

粘り気の強いマグマによってできる盛り上がった形の火山を何というか

ドーム状火山

水と氷のうち、密度が大きいのはどちらか

水 氷は、体積が1.1㎝3となります

火山の噴火時に出る白っぽい多孔質の岩石を何というか

軽石