• 中学2年生
  • 後期中間テスト

化学変化

化学変化では、原子の暗記はもちろんのこと、化学反応式や質量保存の法則などの基本的な知識が幅広く出題されます。ただし、暗記には頼らず、練習量を積んで、正しく理解しておくことが必要です。モデルなどの利用もできるようにしておきましょう。

化学変化

ある物質が、全く別の性質の物質に変わること。

化合

2つ以上の物質が結びついて、1つの物質になること。

化合物と混合物

空気のように、さまざまな物質が混ざっている状態のものを混合物といいます。また、さびた鉄のように、鉄が別の物質と結びついて鉄の性質ではなくなった物質を化合物といいます。

単体と化合物

酸素のように1種類だけでできているものを単体といいます。また、水のように2種類以上の物質でできているものを化合物といいます。

分解

1つの物質が化学反応によって、2つ以上の物質に分かれること。

原子と分子

物質を構成する、それ以上分けられない粒を原子といいます。また、物質の性質を示す最小の粒を分子といいます。

質量保存の法則

化学変化の前と後とで、原子の数が変わらないこと。

次の問いに答えなさい。

酸化銀の色を答えなさい

黒色 ふつう、酸化物は黒色である

酸化銀を加熱した後の固体の名前を答えなさい

銀 加熱によって分解が行われ、酸素と銀に分かれた

鉄と硫黄が化合すると何ができるか

硫化鉄 この時、鉄の性質は失われます

水は、単体・化合物・混合物のどれか

化合物 H2Oという1つの物質になっているため

食塩水は、単体・化合物・混合物のどれか

混合物 食塩水は化学変化によって結びついていない物質

水素分子は何個の水素原子でできているか

2つ H2と表す

化学実験のポイント

化学変化を調べるために、様々な実験を行います。実験のポイントをおさえておきましょう。

分解実験

酸化物を加熱することで、酸素と金属などに分解すること。酸化物は黒いが、分解することで、金属特有の色に変わる。また、金属としての特徴もたしかめられる。

気体や液体の確認

出てきた液体や気体が何の物質かをたしかめる必要があります。水であれば、塩化コバルト紙。酸素であれば、火のついた線香、といったように、それぞれのたしかめ方をおさせておきましょう。

電気分解

水の電気分解では、うすい水酸化ナトリウム水溶液などを加えることで、不導体である水に電気を流し、分解することができます。+極に集まる物質、-極に集まる物質を正しく把握しておきましょう。

次の問いに答えなさい。

炭酸水素ナトリウムの加熱実験で、注意しなければならないことを2つ挙げなさい

炭酸水素ナトリウムの入った試験管の口を少し下げておく / ガスバーナーを消す前に、石灰水の中からガラス管を抜いておく

炭酸水素ナトリウムの加熱実験で、発生する物質を3つ挙げなさい

炭酸ナトリウム / 二酸化炭素 / 水

炭酸水素ナトリウムを加熱すると水が発生しますが、水とたしかめるにはどうすればよいか

塩化コバルト紙を使用する

水の電気分解をするために、あらかじめしておくことは何か

うすい水酸化ナトリウム水溶液を加えておく

水の電気分解でそれぞれの極で発生する気体は何か

+極→酸素 -極→水素

水の電気分解で発生した気体の体積比を答えなさい

酸素:水素=1:2

からだのはたらき

からだでは、人体のつくりやはたらきを学びます。主に、器官や血液のはたらきを中心に出題されます。それぞれの名称とはたらきを正確に頭に入れておきましょう。

感覚器官

外界からの刺激を受ける器官のこと

光の刺激を受け取る器官で、レンズ・虹彩・網膜・ガラス体などで構成されています。受け取った刺激は網膜から視神経へ伝わり、脳へ送られます

音の刺激を受け取る器官で、鼓膜・うずまき管・三半規管などで構成されています。受け取った刺激は聴神経へ伝わり、脳へ送られます

皮ふ

熱さや圧力の刺激を受け取る器官で、温点・痛点・圧点などさまざまな刺激を受け取る細胞で構成されています。受け取った刺激は感覚神経へ伝わり、脳へ送られます

中枢神経

脳やせきずいにつながり、末端からくる信号を受け取る神経のこと。

反射

外界からの刺激に対して、無意識に起こる反応で、感覚器官からせきずいを通る。このため、すぐに運動器官へと刺激を送り、危険を回避するのに役立つ

条件反射

ある条件を繰り返し与えることにより、ほとんど無意識に起こる反射のこと

次の問いに答えなさい。

眼球のレンズの膨らみを調整する筋肉を何というか

毛様筋

眼球の奥の方にあり、光の刺激を受け取る細胞が並ん部分を何というか

網膜

耳の中で、鼓膜からの振動をうずまき管に伝える小さな骨を何というか

耳小骨

中枢神経から枝分かれして、体の末端まで延びている神経を何というか

運動神経

熱いものにさわって手を引っ込めた反応を何というか

反射

血液の循環と成分

血液は、体中の酸素と二酸化炭素を運び、養分や不要物も運びます。また、血液と呼ばれるものは、いくつかの成分が集まっているため、名称とはたらきを正しく覚えましょう。

赤血球

赤い色素であるヘモグロビンを含み、酸素を運ぶはたらきがある

白血球

体内に入ってきた細菌などを捕食し、体外に排出するはたらきがある

血しょう

主に養分と不要物を運ぶほか、赤血球や白血球を浮かべるはたらきもある

血小板

血液が空気に触れると、血液を凝固させるはたらきを持つ

体循環と肺循環

心臓から全身へと血液が流れることを体循環といい、心臓から肺へと血液が流れることを肺循環という

大動脈と大静脈

心臓から全身へ血液を押し出した血管を大動脈といい、全身から心臓へ血液を返す血管を大静脈という

肺動脈と肺静脈

心臓から肺へ血液を押し出した血管を肺動脈といい、肺から心臓へ血液を返す血管を肺静脈という

動脈血と静脈血

肺で行われるガス交換によって、酸素を多く含む血液を動脈血といい、二酸化炭素を多く含む血液を静脈血という

心室と心房

心臓内部にある上部の小さな部屋を心房、大きな部屋を心室という。心室にためられた血液は、心臓外へ力強く押し出される。また、血液が逆流しないように、弁が部屋のつなぎ目についている

次の問いに答えなさい。

血管と心臓を合わせて、血液が全身を回ることを何系というか

循環系

心臓を出て、肺を通って心臓にかえる道筋を何というか

肺循環

心臓に戻る血液が通る血管を何というか

静脈

血液によって肺に運ばれ、体外へ排出される不要物は何か

二酸化炭素

血しょうの一部が毛細血管からしみ出し、細胞の間にたまったものを何というか

組織液

食べ物の消化と吸収

食物を摂ると、体内の各器官で吸収するために消化をします。消化器官の各名称とはたらきを正しく覚えましょう。

奥にあるだ液腺からだ液を出し、食べ物を消化するはたらきがある。デンプンなどの炭水化物をブドウ糖に消化する

食道

口と胃をつなぐ食べ物の通り道

胃液によって、タンパク質をアミノ酸に消化するはたらきがある

肝臓

養分を一時的に蓄えたり、血液中のアンモニアを尿素に変えるはたらきがある他、胆液をつくり、脂肪の消化を助け、その胆液を胆のうにためておくはたらきがある

すい臓

すい液を分泌し、炭水化物・タンパク質・脂肪を消化するはたらきがある。脂肪は、胆液とすい液をまぜて消化し、脂肪酸とモノグリセリドに消化する

小腸

腸液を分泌し、炭水化物とタンパク質を消化する。それだけでなく、消化した養分を柔毛から吸収し、ブドウ糖とアミノ酸は毛細血管へ、脂肪酸とモノグリセリドはリンパ管へと運ぶはたらきがある

大腸

食物から水分を吸収するはたらきがある

じん臓

血液中の不要物をこしとるはたらきがある他、尿素を尿に変え、ぼうこうにためておくはたらきがある

次の問いに答えなさい。

食物中の養分を細かく分解し、吸収しやすい物質にすることを何というか

消化

消化液の中に含まれていて、物質を分解する物質を何というか。

消化酵素

小腸の内側にある多数のひだをつくる小さな突起を何というか

柔毛(柔突起)

小腸の壁の内側にある部分は、栄養を吸収するのに工夫をしてある。その工夫を簡潔に答えなさい

表面積を大きくし、効率よく吸収しやすくする工夫

気象観測

天気予報の番組にあるような温度・湿度・風力・風向といった気象要素は、計測の仕方や条件があります。また、天気記号なども覚えておきましょう。

温度計の使い方

気温を測れる温度計は、地上から1.5mほどの高さで、直射日光の当たらない、風通しの良い場所で計測する必要があります

乾湿計

温度計を2本使って、乾湿計を作ることができます。1本はそのままの温度計で気温を表す乾球、もう1本は、湿らせたガーゼなどを液だまりに当てた湿球です。湿球は、空気が乾いているとガーゼの水分が蒸発し、温度が低く出ます。この乾球と湿球の差を用いて、湿度を求めることができます。その際には乾湿表を用います

風向

16方位を用い、東南東など細かく表す決まりとなっている

風力

簡単な方法では、棒などに布切れなどをつけ、風にどれくらいたなびくかで測定するが、現在では風力計を用いる

気圧

大気圧ともいい、どれくらい空気が集まっているかを示す1013hPa(ヘクトパスカル)を1気圧とし、それより高い気圧を高気圧、低い気圧を低気圧とする

等圧線

等圧線は、天気図上で、同じ大きさの気圧を線で結んだものを指します。4hPaごとに線を引き、20hPaごとに太線で表します

高気圧と低気圧

真上から見て、高気圧は右回り、低気圧は左回りに風が吹きます。また、高気圧では中心から風が吹き出し下降気流が生まれ、低気圧では中心へ風が吹き込み上昇気流が生まれます

天気記号と雲量

天気によって、記号が決まっています。快晴・晴れ・曇り・雨については、教科書で確認しておきましょう。また、快晴・晴れ・くもりの判別については、雲量が0~1が快晴、2~8が晴れ、9~10がくもりと決まっています

次の問いに答えなさい。

気象観測のために、温度計などを入れておく木製の白い箱を何というか

百葉箱

一般に、気圧が下がると、天気はどうなるか

悪くなる(雨が降りやすい)

低気圧の場合、中心付近の天気はどうなっているか

悪くなる(雨が降りやすい)

1気圧の大きさは何mmHgか

760mmHg(1013hPa)

海面からの高さが10m上がるごとに、気圧は何hPaずつ下がるか

1.2hPa

等圧線の間隔が密になっている地点では、気圧の変化がどうなっているか

激しく変化する(強い風が吹きやすくなっている)