• 中学2年生
  • 後期期末テスト

電流の性質

電流の性質は、電流・電圧・抵抗から始まり、抵抗や豆電球の直列つなぎ・並列つなぎにおける電流・電圧のかかり方、数値を測る器具の取り付け方など、覚えることがたくさんあります。計算もあるので、暗記には頼らず、練習量を積んで、正しく理解しましょう。回路図を書く練習も必要です。

電流・電圧・抵抗について正しく覚えましょう

回路

電流が切れ目なく流れる道すじのこと。どこかが切れていると電流は流れません。また、電流には流れる向きがあり、乾電池の+極から出て、-極へと流れます

直列回路

電流の流れる道すじが一本道である回路のこと

並列回路

電流の流れる道すじが枝分かれしている回路のこと

アンペア

電流の単位のことで、AまたはmAで表します。1A=1000mAです。直列回路では、どこを測っても、電源と同じ大きさの電流が流れています

ボルト

電圧の単位のことで、Vで表します。電流を押し出す力の大きさで、並列回路のように、回路が枝分かれしていても、電源と同じ強さの電圧がかかります

抵抗(電気抵抗)

電流の流れにくさを表すもので、一般に「電圧÷電流」で求められます。また、単位にはΩを用います。回路では、抵抗を直列につなぐと電流が流れにくくなり(抵抗が大きくなる)、並列につなぐと流れやすくなります(抵抗が小さくなる)

オームの法則

電圧(V)=抵抗(Ω)×電流(A)の関係のこと。

導体

金属をはじめとする電流を通しやすい物質のこと。抵抗器などには、電流を通しにくいニクロムなどが使われています

不導体(絶縁体)

ガラスや木などの電流を通さない物質のこと。導線の外側には塩化ビニルという絶縁体が使われています

電力

電流が一定時間に熱や光などのエネルギーを発生させた量のこと。単位にW(ワット)を用いて、電圧(V)×電流(A)で求めます

熱量・電力量

ジュール(J)を用いて表し、電力(W)×時間(秒)で求める量のこと。同じ求め方で、電流による消費エネルギー量も求められます。これを電力量といいます

次の問いに答えなさい。

抵抗2つの直列回路で、電源から出る電流が300mAとすると、抵抗1つに流れる電流の量は何Aか

0.3A 1A=1000mAを用います

抵抗2つの並列回路で、電源から出る電流が10Vとすると、抵抗1つにかかる電圧何Vか

10V 並列回路では、どこでも電源と同じ電圧がかかります

ある抵抗に4Vの電圧と・2Aの電流がかかっています。この抵抗の抵抗値はいくらか

2Ω オームの法則より、4V÷2A=2Ω

ある豆電球に5Vの電圧で10Aの電流を流した。電力はいくらか

50W 5V×10A=50W

ある豆電球に5Vの電圧で10Aの電流を3秒間流した。電力量はいくらか

150J 5V×10A×3秒=150J

飽和水蒸気量や気団について正しく覚えましょう

天気

グラフや天気図を用いて、飽和水蒸気量や気団などを見極めることが重要です。演習問題を何度も解いておきましょう。

雲のでき方

地上の水蒸気があたためられ上昇すると、上空の気圧の低下により水蒸気が膨張します。そのため、温度が下がり露点に達することで水滴に変わり、水滴=雲になります。

ピストンを用いた雲の発生

フラスコに少量の水と線香の煙(水蒸気の核をつくるため)を入れ、ピストン(注射器)をつなげます。ピストンを引き圧力を下げると、上空と同じ状態となり、フラスコ内が曇ります。

前線

前線とは、空気の先頭部分のことで、温暖前線であれば暖気(暖かい空気)の進む向きにある先頭部のことです。低気圧では、温暖前線と寒冷前線を伴うことで、雨を降らせる原因となります。寒冷前線では寒気は重いため、前線面を下から押す形に変えます。そのため雲が前線の上へ積み上がり積乱雲となるため、強い雨が短時間に降り、前線通過後は気温が急激に下がります。温暖前線では、暖気が軽いため前線を上から押し倒し、雲が横に長く形成されます。そのため、広範囲に弱い雨が長時間降り、前線通過後は気温が急激に上がります

シベリア気団

シベリア気団は、寒冷で乾燥している空気で、主に冬期に発達します。冬に日本海を越える時に多量の水蒸気を含み、日本海側に大雪を降らせます。

小笠原気団

小笠原気団は、温暖で湿った空気で、主に夏に発達します。太平洋上にあるため、夏に季節風として太平洋側に長雨を降らせます。

オホーツク海気団

オホーツク海気団は、梅雨前線を伴い、寒冷で湿った気団です。春先に大雨を降らせます。

揚子江気団

揚子江気団は、偏西風にのって日本にやってくる乾いた空気の気団です。移動性高気圧として、春と秋の晴れの原因となります。

飽和水蒸気量

空気中に含むことのできる最大水蒸気量のことです。そのとき、湿度は100%となります。また、この数値を超えた分は、水滴となります。

露点

そのときの水蒸気量が、飽和水蒸気量となる場合の温度のことを指します。